肩関節インピンジメント

皆さん、こんにちは!
今回は【肩関節インピンジメント】についてお話ししようと思います!

初めて聞く方も多いかと思います!

インピンジメントというのは「衝突」という意味です!
肩関節を動かす歳に関節付近で他の骨や筋肉との衝突が生じることによって、組織の損傷が起こって痛みが生じる病気です!

上腕(腕や肩)を横や前や後ろに上げたりする動作の途中で上腕骨(腕の球状の骨)と肩峰(肩甲骨の腕と連結してる部分)の間に腱板と言われる肩関節を動かしたり支えたりしている筋肉の一部や肩峰下滑液包(腱板が屋根の骨「肩峰」の下をうまくくぐれるようにすべるクッションの働きをするもの)の一部などが衝突したり、挟まったり、擦れたりと反復刺激が加わる事で滑液包(肩関節内)に浮腫や出血が起こります。
肩を安静に保てれば痛みは軽減しますが、根本的に治っている訳では無いのでまた動かしたり痛い動作をすると再発し、痛みがぶり返します。慢性化したり、悪化してしまうと腱板(肩の筋肉)の部分断裂をしてしまったり、腕の骨と肩甲骨の衝突部分に骨棘(骨のトゲ)ができたりしてしまい、完治に時間を要する事もあります。

基本的には野球選手に多く、野球肩と呼ばれる投球障害の一種です。
バレーボールのアタックやサーブ、テニスのサーブなど肩を大きく振りかぶるスポーツに多く発症し、オーバーover use(使いすぎ)が原因とされています。
中高年の方でも加齢とともに筋肉が低下、変化する事で肩関節の不安定、動揺が発生し肩関節インピンジメントとなることもある為、スポーツをしたから発症する訳ではないんです!

日常生活上の動作も原因になりえます。

【肩関節インピンジメント】は、スポーツで肩を使うことに近い動作、肩を使うことが多い仕事などで発症することがあります。

例えば

荷物などを高い所に上げたり、
高い場所から下ろしたりする動作です。

このような動作を日常的に繰り返していると肩を痛めることがあります。

荷物などを高い所に上げる時は、腕が肩より上になり、肩に負担が掛かかり、高い所の物を下す時も同様に肩に負担が掛かります。これを繰り返していると、肩を酷使するスポーツ選手と同様の状態になります。
このように特に肩を使うようなスポーツをやっていない場合でも、仕事や普段の生活で頻繁に腕を上げ下げすることがあれば、それはインピンジメント症候群になる可能性があるため注意が必要です。

腕を上げようとする時、上げる瞬間と上げる途中が痛くて、上げきってしまえば痛くないというのが一番の特徴的な症状です。
人によって上げれる方向と痛みが出る方向は様々です。
また、症状がひどくなると、寝る時や安静にしていてもズキズキと疼く(夜間痛)が起きたり、最悪の場合、腱板断裂といい、筋肉が断裂(損傷)してしまったりすることがあります。

治療てしては、

スポーツや痛い動作を控える、安静にする
・鍼灸治療
・骨格矯正
・マッサージ、ストレッチ、運動療法
・アイシング
スポーツをされている方にはセルフケアとしてアイシング方法、ストレッチ方法、トレーニング方法などお伝えさせていただきます!
スポーツ以外での患者様にも日常生活での注意点などケアのアドバイスもさせていただきます。
(症状に個人差がある為、部活動など練習をしながら治していくのか、練習を休みながら治していくのか、説明させていただきます!)
部活動などをしている方には運動前のウォーミングアップ、ストレッチ、運動後のアイシング、ストレッチ、クールダウンが不十分な事が原因になる事が多いです。
また、普段からの姿勢も大きく関係していますので注意をしてください!

 

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