小刻み歩行とは
小刻み歩行(こきざみほこう)は、歩幅が非常に小さく、すり足のように歩くことを特徴とする歩行異常の一つです。
特にパーキンソン病などの神経疾患に伴ってよく見られます。
歩行速度は低下し、足を地面から十分に持ち上げられないため、転倒のリスクが高まります。
小刻み歩行の特徴
小刻み歩行では、歩幅が著しく狭く、歩く際に足をすり足のように前へ出します。
手の振りも小さく、姿勢は前かがみになりがちです。
このため、歩き出しが困難で、歩き出した後も加速できず、むしろ徐々に速度が増しすぎて止まれなくなる「突進現象(festination)」を伴うことがあります。
主な原因
- パーキンソン病(Parkinson’s disease)
最も代表的な疾患です。ドーパミンを産生する黒質の変性により、運動の開始や調整が困難になります。 - 進行性核上性麻痺(PSP)
パーキンソン病に類似しますが、後方への転倒が目立ちます。 - 正常圧水頭症(NPH)
脳脊髄液が過剰にたまり、歩行障害、認知障害、尿失禁を三徴とします。 - 脳血管性パーキンソニズム
小さな脳梗塞の多発によって、パーキンソン症状が出現することがあります。
小刻み歩行の臨床的所見
所見 | 説明 |
歩幅の狭小化 | 一歩ごとの距離が極端に短い |
姿勢の前傾 | 重心が前に偏っている |
すり足歩行 | 足を持ち上げずに地面を滑らせるように歩く |
始動困難(すくみ足) | 歩き始めに時間がかかる/動けない |
突進現象 | いったん歩き出すと止まれなくなる |
手の振りの減少 | 歩行時の腕の振りが小さくなるか、消失する |
小刻み歩行と診断・検査
- 神経学的診察(筋力、反射、姿勢制御の確認)
- 画像検査(頭部MRIやCTで脳の萎縮や血管性変化を確認)
- ドーパミンシンチグラフィー(パーキンソン病の診断に有用)
- タップテスト(正常圧水頭症の診断に使用)
治療と対応
1. 原因疾患への治療
- パーキンソン病:L-ドーパ製剤やドーパミンアゴニストなどの薬物療法
- 正常圧水頭症:脳脊髄液シャント手術
2. リハビリテーション
- バランス訓練、歩行訓練
- 音楽やリズムを使った「外的キュー」により歩行を補助
3. 補助具の使用
- 杖や歩行器の使用で転倒を予防
■ まとめ
小刻み歩行は、主に中枢神経系の障害により運動の開始や歩行調節が困難になることで生じます。放置すると転倒や生活機能の低下につながるため、早期診断と治療介入が重要です。単なる「年齢のせい」とは考えず、専門的な評価を受けることが推奨されます。
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