『歩く』ことの大切さ

普段人間は何気なく体を動かし、立ったり、歩いたり、止まったりしています。

 

人間は動物で唯一の直立二足歩行であり、骨が積木のような重なり、靭帯で支え、筋肉で動かします。

 

最近の研究では認知症予防にも歩くことは良いとされており、足の裏にある固有知覚神経が脳の前頭葉に刺激を与えることにより認知症予防に繋がるとされています『FOOT TO BRAIN』

 

歩くことの重要性

歩くということは『生きる』ということであり、動物はみんな生きるために獲物を取り、敵から逃げたり、食事をしたり、交尾相手を探したりと、どの生物も生きるために歩きます。

 

人間の日常生活動作(ADL)とは『移乗』『移動『起居』『食事』『更衣』『排泄』『入浴』『整容』などがあります。

このうち『食事』『排泄』は足を使わないと思う方もいると思いますが、食事をする為に買い物をする、排泄するために移動したりなどやはり人間の生活するうえで足を使わなければいけません。

 

歩行する機会が減ってしまうとそれだけ日常生活動作に影響が出てしまい、高齢になるにつれて歩く機会が減っていくと筋力の低下や・神経機能の低下によって動けないからだになっていきます。

 

また、歩くことは運動することなので有酸素運動によって血液循環が良くなり、心肺機能の向上や血圧の低下による心臓への負担軽減にもなります。

 

骨や筋肉への影響

骨は古くなると壊され、新しい骨が作られ、これを繰り返すことによって生まれ変わり、骨が折れたりひびが入っても治る仕組みになっています。

 

骨はカルシウムを取れば大丈夫と思っている方が多いと思いますがそれだけではダメで、カルシウムは大切な栄養源ですがそれ以外にもたんぱく質であったりビタミンDやビタミンKも必要になります。

 

・たんぱく質

・ビタミンD

・ビタミンK

 

たんぱく質

たんぱく質はアミノ酸に分解され吸収された後、からだに必要なたんぱく質に再合成されます。

 

酵素やホルモンとして代謝やからだの機能を調節するものや物質の輸送に関係するもの、免疫に関与するもの、筋肉や骨を構成する上で大切な栄養素などどれも生きていくうえで大切なものです。

 

1日に必要なたんぱく質の量は摂取エネルギーの13%から20%が理想とされており推奨量は成人男性では1日60グラム、成人女性では1日50グラムとなっています。

 

たんぱく質が多い食品

・肉類

・魚介類

・卵

・大豆

・乳製品

 

ビタミンD

ビタミンDはたんぱく質の働きを活性化させ、骨格や歯の発育促進、小腸でカルシウムやリンの腸管吸収促進があげられます。また血中カルシウム濃度を一定に調節すること、神経伝達や筋肉の収縮を正常にする作用など。

 

ビタミンDの1日の摂取量は18歳以上の男女とともに5.5㎍とされています。

 

ビタミンDが多い食材

・キノコ類(きくらげ・干し椎茸)

・魚介類(かつお・いわし・さんま・さけ)

・乳製品

 

ビタミンK

ビタミンKの主な作用は血液凝固に関与し、血液凝固をするプロトロンビンの補酵素として働き、これが不足すると出血が止まりにくくなります。

 

また、ビタミンKは丈夫な骨作りにとても重要であり骨の中に存在するたんぱく質を活性化してカルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促すとても重要な作用です。

 

ビタミンKの1日の摂取量は男女ともに150㎍とされています。

 

ビタミンKが多い食材

・鶏もも肉

・納豆

・ほうれん草

・モロヘイヤ

・ブロッコリー

・緑茶

 

からだを悪くしない為に

骨を作るうえでとても大切な栄養素のカルシウム・たんぱく質・ビタミンD・ビタミンKをしっかり取り、転倒予防や骨折の予防・筋肉の維持に効果大です。

 

また、骨を丈夫にする上でとくに大事なことが『骨に刺激を与える』ことです。

 

現代人は歩く機会が減っており、骨や筋肉の刺激が不足し、足のトラブル、体幹の筋力の低下・姿勢が悪いなど様々な症状をかかえています。

 

よく医者に『歩きなさい』と言われたことがある方も多いと思います。

 

身体活動量と死亡率などとの関連をみた疫学的研究の結果からは、「1日1万歩」の歩数を確保することが理想と考えられる。日本人の歩数の現状では、1日平均で、男性8,202歩、女性7,282歩であり、1日1万歩以上歩いている者は男性29.2%、女性21.8%である(平成9年度国民栄養調査)。最近10年間の歩数の増加傾向を考慮して、当面10年間の目標として、男女とも歩数の1,000歩増加を目指し、1日平均歩数を男性9,200歩、女性8,300歩程度を目標とする。(厚生労働省より)

(中之条研究所より)

あくまでも推奨であるため、歩きすぎの場合もあります。

個人にあった歩数が大切です!!

 

 

歩くことは生きることだと初めに言った通り、生きていくうえで一生歩き続けていかなければなりません。

 

からだがだるい・足が痛い・膝が痛い・腰が痛いなどのストレスを抱えていては歩くことが返って億劫になりよけいに歩かなくってしまう可能性があります。

 

そんな場合は、当院の施術インソールで快適な歩みをご提供致します。

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