ディシェンヌ歩行とは

「ディシェンヌ歩行(Duchenne gait)」は、筋ジストロフィー、特に**デュシェンヌ型筋ジストロフィー(Duchenne muscular dystrophy)**に関連して現れる歩行異常のことを指します。以下にその特徴や原因について解説します。

ディシェンヌ歩行とは

ディシェンヌ歩行は、**骨盤帯筋群(特に大臀筋や中臀筋などの股関節周囲筋)**の筋力低下によって起こる、特徴的な歩行様式です。

 原因

  • デュシェンヌ型筋ジストロフィー(遺伝性の進行性筋疾患)によって筋肉が徐々に壊れていく
  • 股関節周囲筋(大臀筋・中臀筋)の筋力低下
  • 身体が筋力低下を補おうとして、特異な歩き方になる

ディシェンヌ歩行の特徴

  • 鴨のような歩き方(waddling gait)
  • 骨盤が左右に大きく揺れる
  • 歩行時に体幹を左右に振ってバランスを取る
  • 転倒しやすい
  • 立ち上がる時にガワーズ徴候が見られる(手を腿につきながら立ち上がる)

 観察ポイント

症状 解説
骨盤の左右揺れ 筋力低下により片側で体重支持が困難なため
上体の側方への傾き 重心を保つために体幹を傾けてバランスをとる
鴨歩き 両側の中臀筋が低下しているため、骨盤が左右に落ちる

 関連する検査や所見

  • 筋電図(EMG):筋の異常な電気活動を確認
  • 血中CK(クレアチンキナーゼ):高値(筋崩壊の指標)
  • 遺伝子検査:ジストロフィン遺伝子の異常を確認
  • 筋生検:筋線維の変性や壊死を確認

治療・対応

  • 根本的治療は現在は存在しないが、進行を遅らせる治療あり
    • ステロイド(プレドニゾロンなど)
    • 理学療法
    • 補装具使用
    • 呼吸・心機能の管理
  • 早期発見・早期介入が重要

 

気になる方は一度とも芦屋接骨院にお越しくだい!

 

 

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