睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは別名SAPで睡眠時に10秒以上の呼吸が停止、つまり5回以上繰り返される病気です。
睡眠時無呼吸症候群の病状
1. 寝ている間にいびきをかく
↓
2. 突然いびきが止まる
↓
3.しばらくたってから、轟音のような強いいびきが出る
↓
4.1~3の繰り返し
いびきが止まった時に呼吸も止まっています。
正確には無呼吸と低呼吸の2つがあり睡眠時無呼吸症候群の重症度をはかる指標となります。
無呼吸:10秒以上にわたって呼吸が止まった状態
低呼吸:呼吸が完全には止まらないが、10秒以上にわたって換気量が半分以下になった状態
このように無呼吸や低呼吸が起こりますが本人の自覚は全くありません。
寝ている間の出来事なので覚えていないのでしょう。
しかし起きてからからだの不調や違和感などの異変が現れます。
睡眠時無呼吸症候群の症状
・いびき
・日中の眠気
・倦怠感
・起床時の頭痛
・不眠
・夜間の途中覚醒
・インポテンツ
・抑うつ
・生理不順
・こむら返り
など様々な悪影響が起こります
睡眠にはリズムがあり、90分を1サイクルとし、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返すことにより脳を休ませからだを癒していきます。
睡眠の質の記事はこちら↓↓
しかしこの睡眠時無呼吸症候群は無呼吸や低呼吸を繰り返すことにより脳内が酸欠になり深い睡眠に入っていくことができません。
睡眠時無呼吸症候群はこの深い睡眠が現れません。
つまり睡眠時無呼吸症候群だと睡眠の質が下がり、深い睡眠に入ることができません。
睡眠時無呼吸症候群の重症度
一時間の間に睡眠の間に無呼吸あるいは低呼吸が5回以上発生する
もしくは睡眠中に低呼吸、無呼吸が30回以上発生する
これがあれば睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
さらにそこから軽度・中度・重度にわかれ
(軽度)睡眠一時間につき無呼吸や低呼吸が5回以上15回未満
(中度)睡眠一時間につき無呼吸・低呼吸が15回以上30回未満
(重度)睡眠一時間につき無呼吸・低呼吸が30回以上
睡眠時無呼吸症候群の分類
・ 閉塞型
・中枢型
・混合型
閉塞型
睡眠中の筋弛緩により舌根部や軟口蓋が下がり気道を閉塞することが原因であり、上気道の閉塞によるもので呼吸運動はある。
肥満者は非肥満者の三倍以上のリスクがあるとされる。
中枢型
脳血管障害・重症心不全などによる呼吸中枢の障害で呼吸運動が消失するのが原因である。
混合型
上記の2つ、閉塞型と中枢型を合わせたもの。
閉塞型が84%、中枢型が0.4%、混合型が15%を占めます。
治療法
・減量療法
・持続陽圧呼吸法
・スリープスプリント(マウスピース)
・外科療法(手術)
・薬物療法
減量療法
その名の通り、痩せることです。
減量により上気道周囲の脂肪による狭窄を取り除きます。
持続陽圧呼吸法
ウィキィペディア参照
装置よりチューブを経由して鼻につけたマスクに加圧された空気(陽圧の空気)を送り、その空気が舌根の周囲の軟部組織を拡張することで吸気時の気道狭窄を防ぐ方法。
日本国内では保険診療として認められており、1ヶ月当たり5,000円弱で利用することができ、一般的には保険診療扱いで「装置をレンタルして使う」ようなスタイルのため、症状の有無に関わらず1ヶ月に最低1回は担当医師の診察が必要である。
スリープスプリント療法
マウスピースを用いて下顎を前進させた状態を固定し、気道の狭窄を防ぎます。
肥満体でなく下顎の小ささに由来する原因が主な対象。
外科療法(手術)
口蓋垂、口蓋扁桃、軟口蓋の一部を切除し、気道を広げる療法です。
薬物療法
また、顎が小さい人は睡眠時無呼吸症候群になりやすいとNHKの番組で紹介さされていました。
顎が小さいと気管が狭くなりやすく気道狭窄になってしまうからです。
なので現代人は昔の人に比べて骨格が細く顎が小さくなってきているので注意が必要です。
最近は高齢者が増えてきており、一人暮らしの孤独死が問題になりつつあると言われています。
家族などの同居者がいない場合、この病気の発見は非常に遅れ、特に自覚症状が弱い場合は誰にも発見されないため、その状態が徐々に悪化して深刻な問題を起こしてしまいます。
普段から注意を払い、睡眠時無呼吸症候群にならないようにしましょう。
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