恐怖!扁平足が起こす問題

長時間立っていたり、歩いたりしていると足の裏がだるくなったり、疲れたり、膝が痛い、腰が痛いなどのトラブルが起きたことがある人は結構いると思います。

 

今回はそんな扁平足がもたらす様々な影響についてお話ししていきます。

 

扁平足とは

かかとから親指のつけ根を結び、土踏まずを形成している内側の縦アーチが崩れ、足裏が平らになった状態です。

乳幼児の頃はみんなあしのうらは扁平足ですが、大人になるにつれて運動不足や加齢によって筋力が低下していき、支えている腱のゆるみや、体重の増加、O脚、浮き指、重心の位置など扁平足になる原因はたくさんあります。

足の構造

 

人間は自然界で唯一の直立二足歩行で、足の片足の骨は、後足部の『足根骨7個』、『中足骨5個』、前足部の『趾骨14個』、『種子骨2個』の計28個からなり、これは全身の骨の約4分の1に相当します。

 

距骨、踵骨、舟状骨、立方骨、楔状骨などの、いわゆる足根骨と、5本ずつある中足骨、そして距骨からなりたち、これらの間には必ず靱帯で固定され安定し、アーチが形成され、人が安定して立ち続けるには三脚のように『3点以上の支持』が必要です。

 

実際、人は2本の脚(2点)で地面に接しているわけではなく、脚の先にあり地面に接している『足』の裏の3点、計6点を支点として立っています。

 

内側縦アーチでは土踏まずを形成し、踵骨内側から舟状骨、第1楔状骨、第1中足骨へと伸びています。

 

次に外側縦アーチで、これは、ほとんど立った状態ではわかりませんが、踵骨外側からはじまし、立方骨、第4、5中足骨へと至っています。

足のアーチ構造の構造

・バネの機能

・クッション機能

・バランス作用

 

バネの機能

足を蹴り出す力、歩行時の次の一歩を踏み出す加速に使います。

 

この機能があることによって人間は歩くことができ、足底筋膜を巻き上げることによってウインドラス機構を使うことが出来ます。

 

クッション機能

衝撃を吸収し、からだへの負担を減らします。

 

アーチがクッションのように働き、弾力性を有することによって足底筋膜で衝撃を吸収します。

 

バランス作用

からだが倒れないようにバランスを保ち、安定性を出します。

 

アーチが正しく作用することによってトラス機構が働き人間は直立二足歩行が可能になります。

 

偏平足による問題

・歩くと疲れやすい

・足がむくむ

・スポーツによるケガ

・X脚になりやすい

・膝、腰が痛い

・足の裏が痛い、疲れる

・足がしびれる

 

偏平足チェック

・靴の裏が左右非対称

・ゆっくりと歩くことが出来ない

・ぺたんこ靴よりハイヒールが楽

・夜間に足がつる

・足の裏にタコ、魚の目がある

・ズボンの丈が左右合わない

・外反母趾

・かかとが内側に倒れている

 

この中で一つでも当てはまれば注意が必要です。

複数あればさらに要注意です。

 

改善するためには

・からだの重心位置の改善

・後脛骨筋の強化

・正しく足指を使う

・インソール

 

からだの重心位置の改善

人間は直立二足歩行の生き物なので重心位置が他の動物よりも高い分、重力の影響を受けやすく、バランスを保つことがとても難しいです。

普段の使い方による癖、ケガ、間違った使い方、筋力のバランスにより、前・後・左・右と負担が掛かる部分が偏り偏平足を引き起こしやすくなります(猫背・X脚・外反母趾・関節のゆるみ)

また、靴の減り方も要注意です。

 

後脛骨筋の強化

後脛骨筋の起始は骨間膜の後面上部1/2とそれに隣接する脛骨と腓骨の部分で、停止は舟状骨、3つの楔状骨、第2・3・4・5中足骨底、つまり内側縦アーチを支えているとても大切な筋肉であり、後脛骨筋の機能不全になると内側の支えが弱くなり偏平足になってしまいます。

 

 

 

 

正しく指を使う

なんで指が関係あるの?と思う方も多いと思いますが、それは足底筋膜の支えに影響し、指をしっかりと地面を掴むことができないとウインドラス機構が正しく使えず、アーチが下降して偏平足になってしまいます。

 

これは現代人に多く、近年の靴の多様化や歩くことの減少、舗装された道などによって足指の力が低下して浮指になっている人がとても多いです。

 

インソール

正しい重心位置に持っていくことにより、からだのバランスが整えられ、筋肉の負担も少なくなります。

正しい位置にいれば人間は自然治癒力が活性化して治りも良くなります。

 

 

当院のオーダーメイドインソールを使って、からだを正しく使い、痛みのない、人生を変えるお手伝いをさせてください。

 

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